光圓流師範 能見一範

2019年3月撮影
平成31年3月撮影 46歳

 本名 能見一範

昭和47年 鳥取県生まれ

幼少時より、古武術、剣道などの日本武道に親しむ。

また母方の祖母が書店を営んでおり、読書三昧の幼児期を過ごす。
小学校二年までは、絵画や文芸といった分野で、たびたび全国区のコンクールに入賞する。
九歳からはコンピュータ、十五歳からは空手にのめり込む。

高校入学時に、林派糸東流中国地区本部に入門。
井上慶身師範(後の井上派糸東流宗家)の元で、近代空手の精緻な基本を学ぶ。
入門一ヶ月後、林派糸東流中国四国大会で準決勝進出。優秀選手賞を受賞。
入門半年(十六歳)で全国大会出場、当時インターハイ優勝校の柏原高校の主将と対戦し、苦戦の末に敗退。

鳥取県立商業高校情報処理科卒業後、上京。
いくつかの武術流派での指導をつとめながら、
上場企業の製造開発部を中心に、複数の職種を経験する。

九十年代半ばに外資系コンピュータ企業での勤務を経験しており、日米の貿易摩擦や技術格差、また地位協定による政治的な不平等など、さまざまな問題への疑問を覚えるきっかけとなる。

「どれほど日本国内で学問や研究開発に励んでも、
 欧米との根本的な格差を埋めるのは難しいのではないか」

「日本から海外へ研修へ赴く人々は無数にいるが、その逆は少ない」

「外国人が日本に学びに訪れているものがあるとしたら、それは日本固有の文化ではないか」

「あらゆる職能や学究の土台には、通底する理念や哲学があり、その国あるいは共同体独自の文化や風土や身体性が、独創性のある仕事を培っていくための思想的な土壌にまでなっている」

「日本独自の文化や身体文化を深く掘り下げていくことで、
 世界中の人々をも唸らせるような、本質的な仕事を見出していくための手懸かりを掴めるのではないか」

そういった思いが日増しに強くなり、
日本の武術を追求して次代へ残していくことこそが、
自らのライフワークになるのではないかと再認識するに至る。

 

2000年からは、武術の技術書を認めるための文筆修行も兼ねて、
公募の小説賞への応募をはじめ、たびたび入選を重ねる。

(主な公募歴)

第二十八回 双葉社 小説推理新人賞 二次選考
 二十九回 双葉社 小説推理新人賞 二次選考
 三十六回 双葉社 小説推理新人賞 二次選考
 三十七回 双葉社 小説推理新人賞 二次選考

第四十四回 文藝春秋社

     オール讀物推理小説新人賞 三次選考
 四十五回 文藝春秋社

     オール讀物推理小説新人賞 三次選考
第三回  新潮社

   新潮エンターテイメント大賞  三次選考
第十八回 集英社

        小説すばる新人賞 三次選考
第二十五回 集英社

        小説すばる新人賞 四次選考

講談社 小説誌

  メフィスト 2006年1月号(書評掲載)


 (以上、すべて最終選考前の編集会議まで通過)

 

 

第三回 とっとり文学賞 受賞


2003年からは、著作家としてシナリオを手がけたり、
企業の社史の編纂や創業者の自伝の監修を請け負うようになる。

時期を同じくして、
普及しはじめたインターネットポータルサイトの立ち上げなどにも参加し、主筆やアンカーマンとして記事を残す機会を得る。

 

またジャーナリストとしても前世紀より草の根的な活動を繰り広げており、複数の筆名とハンドルネームを使い分けながら、固定読者二万人規模を十五年以上にわたって維持している。

現在は、さらなる支持者を年間一万人規模で急速に増やし続けている。

2008年、光圓流武術教室を開催。
伝統文化としての日本武術の復興を願い、
高度な理念と技術の体系化を推し進め、後進の育成に励む。

伝統派空手、フルコンタクト空手などの全国大会出場選手や、
他流派の指導者や高段者への指導実績も年々増えている。
     ウェブサイト http://kouenryu.jimdo.com/

2019年度からは「日本が未来へ伝えていくべきもの 文化と人材育成」といった主題で、全国各地での講演を開催する。

また近年は、起業家や経営者との交流を通じて、社是や社訓の改正、コンプライアンスの確立、高度情報化時代へ向けた応用力を備えた人材育成、他分野への進出までをも視野に含めたネットワーク形成といった取り組みにも広く携わっている。